8月に修了考査の受験勉強を開始するとして、何からすればいいのやら。。(前置き)
こんにちは、がんじがらめ公認会計士です。
前回の記事では
2019年の修了考査の合格率が大幅減少(65%→56%)⇒
今後は母集団のレベルが底上げされ受験競争も激化が予想⇒
なので、次からは例年の受験生よりも早めに受験勉強を開始した方がいいよ!⇒
「具体的には、遅くとも8月の夏休みから勉強開始した方がいいよ!」
という考察記事を公開しました。
詳細は以下。
次なる疑問として、
「じゃあ何を勉強すれば合格できるだろうか」
という点に関しまして、
今回の記事にて、2018年に修了考査に合格した私が過去の経験と周りの受験生の状況を勘案して考察していきたいと思います。
何をすればいいのかは受験生みんな気になるところ。私のしていたことや当時の周りの受験生の状況を公開していきます!
熾烈な争い 修了考査合格への道②
このくらいの量をやれば試験でいい勝負ができます!実際に私は8月から勉強開始して、これらをこなしていました。
1.予備校はTACをおすすめする理由
修了考査の予備校選択としてはTACをおすすめします。
理由は下記の1点のみ
・修了考査の受験生はみんな予備校をTACを選択するし、毎回受かった人に予備校をきくとTACと答える人が非常に多かったから。
これだけが理由ですが、これだけで十分な気がします。
つまり、私の考える修了考査の合格へのプロセスとは
「みんなが使っている教材を自分も使い、みんなより教材に対する理解を深めれば合格できる」なので、みんなと同じ教材を使うべきであるため、予備校はTACを選択すべきなのです。
※皆さんが予備校を選択する際には、一応、周りの受験生に予備校をどこにするか聞いた方がいいかもしれません。おそらく結構な割合でTACと答える方が多い気がします。
2.各科目の答練を5回転はすべし(最優先事項!)
予備校をTACを選択されたことを前提に話を進めます。
合格のための最優先事項として答練は5回転以上しましょう。
理由は以下の通り。
・結局のところ、受験生のよりどころは答練であるため、この教材に対する理解度を極限に高めることができれば試験に対するアドバンテージを得ることができると考えられるからです。
そのため理解度を高めるために5回転はしたほうがいいです。なお、周りの受験生はよく2回転や3回転ときいていましたが、それだけの回転数ですと完全な理解・暗記という観点からは不十分な気がします。
・受かっている人に話を聞くと、みなさんだいたい5回転くらいの回転数をこなしている方が多いです。やはり答練中心の学習スタイルになるならば答練の理解度を高めるべく、回転数をあげるべきです。
【 留意事項】
・答練1回を解いて理解するまでにかなり時間を要します。税務と会計実務の答練は一番初めの復習に際しては丸一日かかるほどボリュームがあります。したがって、全ての答練の1回転目の復習は試験前の試験休暇前に終えるべきです。試験休暇に突入する段階で1回転目が終わっていないと、試験休暇中のほとんどの時間を答練の1回転目で費やすはめになります。(重要)
・TACの答練は9月~11月の間で都度送られてくるので(私の年はそうでした)、届いたら土日を利用して速攻解くようにしましょう。ここで答練を溜めると、試験休暇中に1回転目をやるはめになります。
・1回転目の復習の際には、計算メモは必ず残すようにしましょう。(会計実務、税務実務、経営実務が主となります)
2回転目以降の復習では高速回転すべきですので、電卓を入れる手間を省くためです。
なお答練の高速回転に関する私のアプローチは下記記事を参照。
3.答練以外ですべきごと(各科目編)
試験休暇前に全部の答練を1回転復習が完了すれば実はかなりのアドバンテージが得られていてます。
理由は、試験休暇中に予備校の自習室にいけばわかります。みんな試験休暇中に答練を初めて解き始めているからです。。(笑)
「2.の項目にある、答練1回転目を試験休暇前に終える」ことができればこれだけでかなり合格可能性が高まっています。あとはテキストを中心に重要論点の理解に努めていくというのが私のアプローチです。
各科目ごと説明していきます。
【税務実務】:配点300点 試験時間3時間
この科目が一番受験生間の点数が開きやすい科目であり、合否に一番影響を与える科目のため、受験開始時に初めに取り組むべき科目です。
答練が自宅に送られてくるのは9月頃であるため8月の受験開始時期には法人税のテキスト例題を中心に解いて論文時代の知識の記憶を取り戻していきましょう。また講義の回数は何十回もあり全部見るくらいなら、テキスト例題に時間を当てたほうが効率的だと思います。
試験休暇中は、組織再編税制や連結納税、相続税に関する答練を解いた後にテキストに戻り関連論点を整理していきましょう。
相続税も本試験でがっつり出題される年もあるため、答練ででた範囲についてはテキストでの理解も必要になります。
このように税務実務だけでもやることてんこ盛りなのですが、
基本方針としては答練の完全理解+テキストで法人税の例題をときまくる、というのが私の考えです。
【会計実務】:配点300点 試験時間3時間
8月の勉強開始時点では、手許に答練は届いていないため、テキスト例題の計算問題を解いて、論文時代の知識を思い出す作業をしていきましょう。
なお、税務実務同様、講義は1回も見る必要ないです。見るくらいならテキストの例題を解く時間に時間を割いた方が効率的でしょう。
会計実務の学習の基本方針は、答練の完全理解・暗記+テキストの例題を解き進める、のが本試験対策として十分だと思います。
また会計実務に関しては答練の予想が外れる年もあるため、テキストの例題問題を解いておくことを強くお勧めします。
(私の受験した回は答練の問題が全くでず、忠実にテキストのみを回していれば解ける問題の年でした。。。)
【監査実務】:配点300点 試験時間3時間
監査実務に関しては一番勉強時間を割いていません。
答練5回転+講義を全部みる、ということしかしていませんでした。
本試験で問われることはほとんど、実務の内容が中心のため対策も特段しておりませんでしたが、実際の本試験でも監査法人のスタッフなら何かしらの文章が書けるでしょう。
【経営実務】:配点200点 試験時間2時間
この科目は、講義を全部みる、テキストの内容理解+例題を解く、答練を5回転するを私はしていました。本試験ではかなり出来が良かったと実感した科目でもあります。
私のやり方は、8月から講義をみつつ、テキストを読み、
試験休暇中に答練と併せて何度も復習していくという流れでした。
【職業倫理】:配点100点 試験時間1時間
この科目については、試験休暇中のみで対応していました。
やっていたことは答練5回転、テキストの内容理解です。
基本方針としては足切りにならないようにすることです。
そのため、基本原則や概念的枠組みアプローチ等の定義は完全に暗記していくようにしましょう。
修了考査で私がやってきたことをざっと記載してみました。他の受験生と比べてもやっている量は多いですが、試験範囲を網羅的にカバーしていると思いますのでご参考までに。
試験がんばってくださいね!