今回の記事は、短答科目の鬼門である管理会計論!
苦手科目だった管理が、LECの「管理会計1問1答」を入手してから劇的に成績があがり、本試験で80点取った勉強法を紹介するね!
ちなみにYouTube動画もありますのでぜひ!!
管理会計論
1.短答式の管理会計論の出題問題についての対応策
自分が受験生時代だったときの管理会計論の出題形式と傾向は概ね以下の形でした。
・全20題×5点/題の100点満点の試験で、内訳は理論が40点、計算が60点の配分。
・計算はまあまあとれていた。どちらかというと理論が壊滅的であった。(短答合格前)
・理論40点のうち10点は原価計算基準の正誤問題が出題。残りの30点の管理会計論については、当時大原のテキストを読み込んでいても、私の中で内容が理解できておらず本試験でも得点がなかなか積みあがらず、私のボトルネックとなっていた。
一方で、私が短答を落ちた回に受かった受験仲間から「管理会計論の理論はLECの一問一答だけをやればいいよ」という有難いお言葉を頂く。実際に一問一答をぱらぱらとみたときに当時は驚愕したことを覚えている。「1肢に対する回答解説がなんて論理的かつ網羅的なんだ。素晴らしい」と。この教材を完璧に回せば、本試験の管理もなんとかなるかもしれないと感じた私は、速攻受験仲間と一緒に、一問一答を入手したのである。
これが管理会計の一問一答。LECのホームページやアマゾンから手軽に購入できるようです。
(電子書籍版もあり、3,000円程度で購入可能です)
この教材を即座に入手し、何回転もして回答解説を理解したことにより以下のメリットを感じた。
・兎に角、解説が詳細でわかりやすい。何回転もすることで理論の肢の正答率が上がった。
・理論の理解が深まり、肢のさばくスピードも上がったため、計算に割ける時間が増えた。
・理論の理解が深まったことにより、計算の正答率も高まった。(おそらく計算の問題文章に対する正確な理解ができるようになったと考えられる)
このように、私は「LECの一問一答」を入手し、自分の中で管理の各種理論について昇華したあたりから急激に管理会計に対する苦手意識が無くなった感覚を覚えたのである。
以上から、理論の点数が上がることで、計算の点数も上昇している。やればやるだけ得点に結びつく科目であると判断し、受験生の意見の分かれるところではあるが、私は、管理会計論は「攻め」の科目として臨んでいた。
(ここでいう攻めの科目とは、学習時間をかければかけるだけ、本試験で高得点が望める科目。守りの科目とは、学習時間を多くかけたとしても本試験では高得点をとれる可能性があるとは必ずしも言い難い科目。)
2.本試験の設定目標(合格点の設定)
・短答式試験は全科目合計が原則350点を超えている必要があり(※)、管理会計論は高得点獲得を積極的に狙っていきたい「攻め」の科目として設定し、本試験では75点はとりたい、最低でも65点は下回りたくない、という目標設定をしていました。
・75点の内訳⇒理論問題2ミスと計算問題3ミスを想定していました。
(※)合格水準は試験回によって変動あり。
・短答式試験前は、大手予備校で短答答練が4回では、当時の私はというと、大原の答練で毎回70点~85点を推移していました。
・また別途行われていた、1時間の計算答練での管理会計論については安定的に偏差値60(約上位15%)を占めていたため、短答式本試験でも75点取れる準備はできていたのだと思います。
結論は、LECの管理会計の「一問一答」は良い教材だから、この教材を信じて何回も復習するのがおすすめだよ、というお話です(笑)
当時の自分の周りの受験生もみんな使ってた(笑)
3. がんじがらめ式 管理会計論の勉強法 (理論と計算)
使ってた教材は主に
計算:大原テキスト、大原の計算1時間答練(基礎、応用)、大原短答答練
理論:LEC一問一答、大原短答答練、たまに大原テキスト
これらをガンガン高速回転させてました。
理論:LECの一問一答をカテゴリーごとに分けて、カテゴリー別に理解しながら読む(最低5回転は推奨)
企業の肢別チェックの学習方法と同じなので、こちらを参照ください。
復習時の注意点もご参照を。
企業法の学習法と同様、管理会計は一問一答を中心にひたすら高速回転していました。
短答合格時は、管理会計論は一問一答を8回転してました(ガチです)
また教材の習熟度について、何回復習すればいいかは個人のポテンシャルによりますが、私は8回転させると(8回復習すると)、「教材に対する習熟度がマックス」に近くなります。
(習熟度マックス⇒つまり問に対する正答率が全問正解の状態に近いのはもちろんであり、なぜこのような答えとなるのかが他人に説明できる状態のこと)
全科目共通でいえる私の学習テーマですが、「高速回転で復習を何度もする」です。管理会計論でも心がけましょう!
計算:大原の計算答練を3~5回転(短答答練も含めて)
計算については、大原管理のテキストの例題が全て解けるという前提のもと(←ここ重要であり、例題が解けていない状況であるならば、まずはテキストに対する習熟度を上げるべきです。論点の網羅性という意味では、答練だけ回していると論点漏れの可能性があるからです)
・1時間の計算答練の基礎と応用を3~5回転していました。(短答答練含めて)
もちろん、初見で解けた問題は省略しています。
・ただし論文答練の計算問題は短答受験生のときは切っていました。
ここは受験生にとって意見の分かれるところだとおもいます。
理由としては、論文答練の復習に時間をかけることで短答本試験の点数に直接貢献するかという点に疑問があったからです。管理の論文答練の復習をするくらいなら、企業の肢別チェックや財務の理論に時間に回した方がいいと思ってそうしてました。。(笑)
なお私の答練を受ける際の、目標と復習の留意事項は次の通りでした。
①答練での点数は気にしない。それよりも採点答案の点数が母集団の上位15%内(つまり偏差値60以上)に入っているか? を気にしていました。会計士試験は短答も論文も「相対試験」であり受験者のうち上位者に入っていることが重要であったためです。
②また答練問題のうちA、Bランクを落としていたらそこを重点的に復習の対象とする。初見で取れた問題はおそらく次も解けるので、たまに復習すれば良いです。
一番やってはいけないと思うのが答練を復習するに際して始めから全部を解く行為です。効率が悪いので、初見で解けなかった問題のみを✔マークしとくなどしてそこだけ復習するべきと考えます。
「教材の高速回転・大量回転が会計士試験の鍵」と私は考えるためです。
理論だけの学習だけにならないように、
毎日、財務と管理の1時間答練を最低限1題ずつ解くようにしてたよ!
結局受かる人をみてみると計算が出来る人なんだよね。
4.合格時の点数
私は短答式試験を3回受験しているのですが、点数はこんな感じでした。
(うろ覚えですいません。。 )
1回目 ?点⇒忘れちゃいました。
2回目 50点⇒あまりの出来の悪さにマックで一人泣きしていました。。
3回目 80点!!
3回目で80点をとったときは、正直財務諸表を採点する前に「受かった」と感じていました。
短答の自己採点って本当に心臓に悪いですよね(笑)
だいたい、管理会計と監査の自己採点の点数で合否がわかりますよね。
5.私の受験生時代の短答式・ 管理会計論 にまつわる体験記(おまけ)
短答式の管理会計の科目だけでも当時は色々なドラマがありました。
私の受験生時代の短答 管理会計についての出来事を載せておきますね。
ベローチェで管理会計の一問一答を解いていたのが、良い思い出です!
・当時はLECの一問一答が私の周りの受験生にとってマストアイテムだった。(LECの予備校生じゃないのに)
・管理会計については、少量の勉強量でいつも答練で好成績の人がいて、羨ましかった。
・原価計算基準 読みづらすぎ
・本試験より大原短答答練の方が難しかった。(当時)
・当時、監査論と管理会計論はセットで2時間で試験が行われていたが、終わると毎回お通夜みたいな雰囲気になってる。
・管理会計の講師は体格良い人が多いイメージ。
(おまけ:がんじがらめ氏の思い出)
・下の画像は、高田馬場と早稲田大学の間にあるラーメン屋「天下一品」!!
・短答試験が終わるといつも寄ってたっけな。
※2018年に閉店されたそうです
当時の戦略と実際の勉強方法について載せてみたよ!管理会計は本当に短答で悩まされた科目だったな☺
次はいよいよ、財務諸表論!「財務を制す者が試験を制す」