数ある受験ブログの中から、この記事を見て頂きありがとうございます。
きっとこの記事を見て頂いている方は短答の財務で7割以上を取りたい方が多いのだと思います。
さて、この記事のタイトルに「王道!」なんて偉そうに書いてあります。
さぞ有益なことでも書いてあるんだろうなと期待しちゃいますよね。
でもね?
短答本試験で財務168点、論文本試験の会計学Ⅱで偏差値62(財務だけで換算)を取った私から申し上げますよ?
「財務の勉強法に王道なんて無え!残念だったな!」
です。。。。(笑)
(王道:近道、安易な道、楽な道)
うそうそごめんなさい。怒らないでください(泣き)
タイトルに「王道」なんてカッコよく書いていますが。。
それでも楽な方法、一朝一夕な方法はおそらく無いのです。
(財務得意な人はそれだけゴリゴリやりまくってました。)
でも私が辿ってきた道がみなさんにとっての王道といえるなら、教えることは可能です(笑)
至極当然の事しか書いていないかもしれませんが。。
それでは、
タイトルが嘘とならないよう、「王道」すべて公開します!
動画もご参考ください。
導入部分が長くなりました。
今回の記事は短答の肝である財務で
本試験168点取った方法を公開!
特段、特殊な勉強方法はとっておりませんが、
何かヒントがあるかもしれませんので、財務で成績が伸び悩んでいる方、ぜひ見ていってください!
財務諸表論の勉強法
1.短答式の財務諸論の出題問題についての対応策
【当時の試験のおさらい】:当時の短答式の財務諸表論は8点問題×18個(144点) 4点問題×14個(56点)の200点満点の試験。
そのうち、
計算:112点
理論:88点
の配分だったかな。
【理論の対応策】
財務諸表論の範囲はとにかく広いのですが、
一問一問の配点が高いので(特に8点問題)、1個でも外すとそれが合否の分かれ目となったりします。
財務諸表論では特に「この理論知らなかった、とか、この理論忘れちゃった」とかそういう悔しい思いを本試験中にしたくありませんでした。
なので、とにかく学習の際には「網羅性」を意識していました。
(ここでいう網羅性を意識とは、「公認会計士監査審査会」が公表している、出題範囲に対して自身の学習範囲がカバーされているか、という意識です。)
この網羅性について問題となるのが理論です。
つまり「理論をどこまでやるか?」という問題です。
私は理論についてはテキストの暗記、肢別チェック、短答答練の復習を押さえることに加え、次のことをやっていました。
「会計基準の読み込み」です。
当たり前のことを書いているかも知れませんが、みなさんはなぜ本試験対策として「会計基準の読み込み」をしていますか?
「本試験にでるからだよ!」
まあほぼ正解なのですが、、(笑)
私の回答としては
「本試験の全肢のうち、約45%~55%が会計基準の文言そのままからでてるから」です!!(当時ですが)
これは、直近の過去問2~3回分を分析してみたところ、
約45%~55% の肢が会計基準からでていることを突き止めました。
(過去問は傾向の把握くらいは自分で分析した方がいいと思います)
以上から私は会計基準原文の読み込みを積極的にしていました。テキストに載っていない会計基準の文言もあるわけですし。
(余談ですが、会計士となった今でも会計基準はお世話になるので、たくさん読み込みした方がいいですよ)
【計算の対応策】
すでに理論の対応策でお腹いっぱいですよね。。
計算についてはテキスト、答練しか回していないので安心してください(笑)
回し方については下記記載の勉強法を参照ください。
2.本試験の設定目標(合格点の設定)
・短答式試験は全科目合計が原則350点を超えている必要があり(※)、また、財務諸表論が7割を超えていないと合格がかなり難しくなるため、高得点獲得を積極的に狙っていきたい「攻め」の科目として設定し、本試験ではあわよくば160点とりたい、最低でも140点は死守、という目標設定をしていました。
・140点の内訳⇒8点問題を13個、4点問題を9個を取ると想定。合計すると140点。
(※)合格水準は試験回によって変動あり。
・短答式試験前は、大手予備校で短答答練が4回では、当時の私はというと、大原の答練で毎回148点~176点を推移していました。
・また別途行われていた、1時間の計算答練での簿記については安定的に偏差値60(約上位15%)を占めていたため、短答式本試験でも140点取れる準備はできていたのだと思います。
本試験で初めて140点越えはあまり周りにいなかったな。やっぱり140点以上取る人は普段の答練の成績も良い人ばかりだったよ。
財務160点は取るべくして取る!
3. がんじがらめ式 財務諸論 の勉強法 (理論と計算)
使ってた教材は主に
計算:大原テキスト、大原の計算1時間答練(基礎、応用)、大原短答答練、大原の論文答練
理論:大原テキスト、大原短答答練、大原肢別チェック、会計基準(会計法規集)
大原の教材オンリー!
これらをガンガン高速回転させてました。
理論:教材をカテゴリーごとに分けて、カテゴリー別に理解しながら読む(最低5回転は推奨)
理論の学習はお馴染みとなりましたが、読み方、回し方は、企業の肢別チェックの学習方法と同じなので、こちらを参照ください。
復習時の注意点もご参照を。
企業法の学習法と同様、財務諸表論も大原テキスト⇒肢別チェック⇒短答答練⇒会計基準の順にひたすら高速回転していました。
短答合格時は、財務諸表論はテキストは8回転、肢別3回転、短答答練3回転、会計基準は6回転はしていました。
また教材の習熟度について、何回復習すればいいかは個人のポテンシャルによりますが、私は8回転させると(8回復習すると)、「教材に対する習熟度がマックス」に近くなります。
(習熟度マックス⇒つまり問に対する正答率が全問正解の状態に近いのはもちろんであり、なぜこのような答えとなるのかが他人に説明できる状態のこと)
全科目共通でいえる私の学習テーマですが、「高速回転で復習を何度もする」です。財務諸表論でも心がけましょう!
計算:大原の計算答練を3~5回転(短答答練も含めて)
計算については、大原のテキストの例題が全て解けるという前提のもと(←ここ重要であり、例題が解けていない状況であるならば、まずはテキストに対する習熟度を上げるべきです。論点の網羅性という意味では、答練だけ回していると論点漏れの可能性があるからです。でも簿記の場合、テキストを完璧にするだけでもすごい大変だよね。わかるよ。でも私は完璧になるまで何度も復習してたよ)
1時間の計算答練の基礎と応用を3~5回転していました。(短答答練含めて)
もちろん、初見で解けた問題は省略しています。
・また。論文答練の計算問題について、短答受験生のときもちゃんと復習していました。(⇒逆に管理の基礎答練は短答受験前は切ってました)
ここは受験生にとって意見の分かれるところだとおもいます。
理由としては、簿記については管理と違い、閃きの科目ではなく、知識の積み重ねの科目であり、論文答練の問題が短答本試験で出題される可能性があるからです。
※ただし、初見で間違った問題中心に復習しています。
計算の答練で点数が低い人って、テキストの例題を完璧にしていない人が多いイメージかな。
まずはテキストの例題を完璧に!
なお私の答練を受ける際の、目標と復習の留意事項は次の通りでした。
①答練での点数は気にしない。それよりも採点答案の点数が母集団の上位15%内(つまり偏差値60以上)に入っているか? を気にしていました。会計士試験は短答も論文も「相対試験」であり受験者のうち上位者に入っていることが重要であったためです。
②また答練問題のうちA、Bランクを落としていたらそこを重点的に復習の対象とする。初見で取れた問題はおそらく次も解けるので、たまに復習すれば良いです。
一番やってはいけないと思うのが答練を復習するに際して始めから全部を解く行為です。効率が悪いので、初見で解けなかった問題のみを✔マークしとくなどしてそこだけ復習するべきと考えます。
「教材の高速回転・大量回転が会計士試験の鍵」と私は考えるためです。
理論だけの学習だけにならないように、
毎日、簿記と管理の1時間答練を最低限1題ずつ解くようにしてたよ!
普段は、簿記4題+管理1題とかかな。
これらを2~3時間で解いてたよ。
全部ではなく、間違った箇所のみしか復習していないから、このくらいの時間で復習可能なんだよね。
4.合格時の点数
私は短答式試験を3回受験しているのですが、点数はこんな感じでした。
(うろ覚えですいません。。 )
1回目 80点くらい
2回目 128点
3回目 168点!!
本試験の財務で160点以上取れれば、英雄になれるよ!
5.私の受験生時代の短答式・ 財務諸論 にまつわる体験記(おまけ)
短答式の財務の科目だけでも当時は色々なドラマがありました。
私の受験生時代の短答 財務会計についての出来事を載せておきますね。
科目の中で一番、財務諸表論が好きだったな。
一番嫌いなのが、管理会計だった(笑)
・「財務を制す者が会計試験を制す」という言葉が一時期流行った。
・簿記の1時間答練の全国ランクに載るの、他科目に比べて難易度高め。
・概念フレームワークは未だになにいっているのかわからない記載がある。。
・言い忘れたけど、「特商」は学習範囲から切ってもいいとおもう。。
(おまけ:がんじがらめ氏の短答の思い出の1ページ)
・下の画像は、短答本試験を終えて、当日中に自宅で自己採点し終えて、合格を確信し、夜23時くらいに、近所のコンビニに向かう途中で見た夜空。(イメージ画だけど。。)
特に綺麗な夜空ではなかったけど、心の中では自己採点の結果が良くてすごい歓喜してて、当時の風景すごい覚えているんだよね。
・人生でもベスト5に入るくらい嬉しくて、この時の事すごい覚えている。短答に受かるまで本当に長かった。
・それと同時にみんな、それぞれのドラマがあるんだろうな、なんて。
こちらの記事のYouTube動画を簡単に作成してみました!
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簡単な要点のみを挙げております。サクッとみたい方にはぜひ!
短答の各科目の基本戦略はこれで以上!
何か参考になる部分があれば幸いです!!
会計士受験は長いからたまにサボったり休憩も大事だよ。