こんにちは
がんじがらめです!
監査法人へ就職活動をする際に、
「あなたはどの事業部を希望されますか?」
「どの業種の監査をしてみたいですか?」
というようなことをあなたは、面接官から質問されるでしょう。
もしあなたが会計士論文試験に合格したばかりの人であれば
どの事業部がいいのか、どの業種や会社を監査してみたいか、
などの具体的な希望は思いつかず、事業部選択を悩む可能性があります。
そこで今回は、私の監査法人時代の経験に基づき、第一希望としておススメの事業部を紹介したいとおもいます。
結論:初めての事業部は国内事業部を選択しましょう!
特に事業部にこれといったこだわりのないあなた!
ぜひ国内事業部(金融部やパブリックといった特殊な業種への監査以外の会社を監査する部門)を希望しましょう!
一番ベーシックな事業部の選択となるわけですが、それでいいとおもいます!
では、理由(メリット)を以下、紹介していきたいとおもいます。
理由① 監査の基礎は国内事業部が一番学びやすい環境にあるため
国内事業部での監査は、監基報に記載されている監査手続を満遍なく実施する機会があるため
「監査実務の基礎を身に着ける」という観点から他事業と比較して優位性があります。
また、クライアント先も大概、上場企業であるため、一般的な企業の内部統制に触れる機会があるので、上場企業の内部統制監査の基礎も学べることができます。
その他にも、国内事業部で上場企業の監査に携わっていれば、企業同士の合併や買収、連結子会社の取得や売却、監査法人の異動など様々なイベントに出くわす可能性があり学びの機会が多いです。
他方、例えば金融事業部の場合だと、商品在庫などは無いため期末日時点での棚卸立会や棚卸資産の監査手続を学ぶ機会が減ります。また、業種が特殊であるため監査手続も特殊なパターンが多いです。
また、パブリックを専門とする事業部であればクライアント先は国や学校、市町村であるため、上場企業に比べて内部統制などの管理体制が若干劣る部分があり、やはり監査の基礎を身に着けるという観点から優位性に欠けます。
以上より、監査の基礎を身につけるには国内事業部を選択してみるのもいいでしょう。
理由② 将来独立する上で役に立つ
将来、個人としての会計事務所を持ちたいと考えている人にとっては国内事業部を選択するべきでしょう。
会計事務所として独立しているわたしの実体験に基づく話ですが、
個人事務所としてわたしが依頼を受ける案件のほとんどは「国内の上場企業かもしくは上場準備企業からの案件」であるため
個人事務所として将来活動していきたいと考えている場合にも、国内事業部は相性が抜群です。
ただし、学校法人監査や医療法人監査の案件もたまに案件として見かける場合が多いので、
ニッチな戦略とはなりますがパブリック部門を選択した場合も、多少は将来の独立との相性は悪くないでしょう。
余談ですが、わたしの周りで独立して活動している会計士の監査法人時代に所属していた事業部は国内事業部のパターンがほとんどです。
国内事業部に所属し、上場企業監査や上場準備企業の監査に携わっていた方が、その後に監査法人を退職し独立しているというパターンを多くみかけます。
わたしもこのパターンです。
理由③ 修了考査でも多少有利となる
国内事業部では、他事業部と比較して「監査の基礎を身に着ける」という観点に優位性があるため
その結果として、公認会計士の修了考査の「監査実務」で有利に働く可能性が高いです。
監査実務の科目を舐めてはいけません。配点が300点もあるため、受験生の間での得点差は開きやすい科目となります。
国内事業部に入所することで、アドバンデージを得ることができるのです。
以上です。
事業部選択に悩まれている方は、ぜひ国内事業部をおすすめしますよ!
今回はここまで!
ここまでご拝読いただき、ありがとうございました。