こんにちは、がんじがらめ会計士です。
大手監査法人に5年、独立して2年が経ちました。
様々な現場で働いてきた私が今回は、
会計士資格のメリットとデメリットを申し上げていきたいとおもいます。
【AIの登場で会計士資格の価値は無くなっていくのか】
まず初めに
昨今では今までの人がやってきた監査実務をAIが将来奪うのではないか、という話題をよく耳にします。
言い換えると会計士の資格は今後価値が無くなるのでないか、と不安に思う方もいるとおもいます。
実際に監査現場で働くわたしの意見としては
まだまだ現場では、単調で膨大な作業を人の手で行っているケースが多いので、
将来的にどんどん監査にもAIを導入し、
人はより付加価値の高くて判断の伴う作業に移行できれば
監査法人も働きやすいよりよい職場になると期待しています。
なので監査現場にAIの導入は大歓迎です。
AIの導入により会計士資格の価値が低くなることはあまり考えられません。
そのため、いまから会計士資格の取得をしてもその価値は社会的に大いに価値があるとおもわれます。
【資格を取るメリット3選】
メリット①あらゆるビジネスに共通するスキルを身に着けることができます
この資格の取得を通じて、あらゆるビジネスの土台としての能力を身に着けることができます。
受験学習でさまざまな分野を高いレベルまで取得することが求められ、合格後も監査法人などで実際の実務を経て、結果としてあらゆるビジネスに共通するスキルを身に着けることができます。
メリット②キャリアアップの選択肢が大幅に広がります
会計士資格を使ってのキャリアアップの選択肢が大幅に広がります。
コンサル会社に転職を考えた場合でも資格自体に価値があるため就職可能性が広がります。
資格を有しているということで海外駐在のチャンスを掴める場合もあります。
会計士の独立もすることができます。
また転職に失敗したときでも監査法人にも戻ってくる、というパターンもあります。
それだけこの資格には、キャリアアップの幅が広がります。
メリット③資格に信用力がある
会計士資格を有しているというだけで社会的に信用力があがります。
ただしそれは表面上なだけであり、実態も信用されるに値するため
自己研鑽を積まなければなりません。
【デメリット2選】
デメリット①資格の力に依存しすぎるのは危険
資格の力に依存しすぎるのは危険です。
たしかに会計士資格を有すると周りからの評価も得られやすいかもしれません。
ただし常に自己研鑽をしないことやコミュニケーション能力を磨かないと
10年後には使えない会計士となるでしょう。
(※自分への戒めのためにもいっています笑)
デメリット②資格を取得するまでの期間が長い
資格を取得するまでの期間がとにかく長いです。
会計士試験の論文式に合格するまで、早い人で2年かかり平均でも4年はかかるといわれています。
わたしも5年くらいかかりました。
これだけでも修羅の道ではありますが、
またその2,3年後に修了考査の試験に合格する必要があります。
修了考査を受けるために実務経験2年と補修所で必要な単位を取得しなければなりません。
修了考査も最近では合格率は50%を下回っているため昔ほど簡単な試験ではなくなりました。
そのため、公認会計士登録のためには長い年月が必要となります。
今回はここまで。
ご拝読ありがとうございました。
がんじがらめ会計士より